「あ、ヤッパリ居た」 一年の教室が在る三階から階段を登り、屋上へ続く扉の前に在る少し開けた踊り場に、2人は座り込んでタバコを吸っていた。 「よ、お前ら。 よく分かったな、ここ」 「食後の一服は屋上かなって思ってね。 …あれ、開かねえ」 夏美はそう言って扉を開けようとするが、鍵が掛かっていた為、開かなかった。