翌日。 二時間目の休み時間、夏美達とトイレへ行こうと教室を出ると、達也達は本当に何食わぬ顔で学校に登校していて、 2組の教室の前で、サッカー部の連中とヘラヘラ笑っていた。 「…本当に来てるよ。 バカなのか、大物なのか…。 それとも、何か考えでもあるのかな?」 「…どうだろね」 静香と私が苦笑いしている横で夏美が手を振ると、 それに気付いた達也が手を振り返してニコッと笑った。