二階の自室へは向かわず、 リビングを通って台所に向かい、途中、ソファーに鞄を放り投げて冷蔵庫を開けた。 「………。」 缶ジュースを取り出し、テーブルの上に置かれた一枚の千円札に目を向け、 一口だけ口を付けた缶ジュースをテーブルに置き、代わりにテーブルの上の千円札を掴んだ。