「おい、そこのノッポ」 校門を出た所で突然、私達に向けられた低い女の声が聞こえ、 振り向くと、そこには校門前でタムロする三年の先輩達の姿が在った。 「オメーだよオメー。 ちょっとこっち来いよ」 「………。」 夏美はキョトンとした表情で自分の顔を指差し、 苦笑いしながら先輩達に近寄り、私と静香も後ろを付いて行った。