顔をこすりつける夏美から逃げようとすると、夏美は私の右手を掴み、 それを見て反対の手を握った静香が言った。 「さ、不良の第一歩。 タバコ買いに向かいますか」 「え…マジで買うの?」 「当たり前じゃん、 マドカが言いだしたんだろ。 だから、ウチらのボスはマドカな」 「いや…ボスいらないだろ」 「行きましょう!姉御! 自分、100円しかないのでおごって下さいね!」 「………。」