「お前は礼儀わかってんな、そっちの金髪と違って」






すると、

海の方へ花火を向けていた拓真は、クスッと笑った。






「あはは、すみません。気、悪くさせました?

地元の人なんすか?」






拓真はそう言いながら、ようやく振り返った。






「地元だったらなにや?

お前ら誰に断って、俺らの地元でハシャイでんだよ。原チャパンクして帰れなくなる前に消えろよ」



「……。」







拓真はニコニコしているだけで何も言い返さず、

男達はそう吐き捨て、私達の持ってきた袋から、ビールを2本、抜き取り、仲間の元へ戻って行った。