「お前ら中学生?」 案の定、隣に居た集団の中の二人が、私達の所へ来た。 「そうっすよ〜」 拓真は花火をやりながら、男に振り返りもせずに返事をした。 「ガキは寝る時間じゃねーのか? しかも原チャで来たよな、お前ら」 「アキラ〜、こいつら酒持ってるぞ。 没収だ没収〜」 男の一人が、私達の袋を勝手にアサリだした。 「女連れなんで、勘弁してもらえませんか。 後輩も居るんで」 リン君が、丁寧な物腰で男に言った。