「リン、なに買ってきたの?そのでっかい袋」 美咲さんはリン君が床に置いた袋を、箸で指差した。 「これすか? 花火っすよ、後輩と海行くんす」 「あはは、青春だねえ〜」 今日の夜、 私達は拓真達の後輩二人を連れて、海に行って花火をする。 うちの中学の二年生で、拓真達とは違い、学校によく顔を出す二人組みの不良だった為、私達も二人の顔と名前だけは知っていた。