「ただいま〜」 「お邪魔しま〜す」 私達が夕飯を食べ終わる頃、拓真達が外から帰ってきて、台所に来た。 「もう夕飯食ってたの?俺らも腹へった〜」 「私も美咲も仕事だから先に食べたわよ。 今、温めるから、リン君もそこに座って食べなさい。春美ちゃん達は、お茶飲むでしょ?」 「あ、お母さん、自分たちでやりますよ」 明菜は椅子から立ち上がり、お母さんにそう言い、私も自分の使った食器と明菜の食器を重ね、立ち上がった。