「…凄い。なんですか、この人数…」







事故現場に到着すると、道路脇に路上駐車する車の台数と、集まった人の多さを見て、明菜は驚いて声を漏らした。






「歩きで来てる奴らも居るからね。

この台数と人数じゃ、警察も検挙しようがないよ」







マドカさんはそう言って、足下に置いていた花束を手に、車を降りていった。






「俺も行ってくるけど、二人は車から降りちゃダメだからな。

色んな奴が居て危ないから、車の中で待ってな」







真也さんもそう言って車を降りていった。