「真也、警察つくよ」






しばらく走っていると、

マドカさんは、斜め前方の道路脇に停車している一般車の様なセダンを見てそう言い、




次の瞬間、集団がその脇を通過したと同時に、車のライトが点灯したかと思うと、赤い回転灯が一斉に光り始め、サイレンが鳴った。






「はい残念。一旦、離れるぜ」





真也さんはそう言うと、一度、スピードを緩め、集団から離れ、ケツ持ちの単車が通過してから国道に流れ込んできた警察車両に進路を譲った。






「この先の産業道路で他と合流して更に台数増えるから、

俺らは先回りして、産業道路から降りて来るのを待つか」







私達は拓真達の集団を離れ、先回りする事となった。