「真也さん、拓真君達って後ろに来ないんですか? もっと近くでみたいです」 拓真達は集団の真ん中辺りを走っていた。 「ここは最後尾だからな。 後ろはケツモチって言って、パトカーがついた時に止める奴らだから、中学生のあいつらに、そんなこと任せられねえからな。 シナリとか運転は上手いんだけどな、あいつら」 「へえ、そうなんですかあ…」 今夜出てる暴走族のうち、 単車に乗ってる中学生は、拓真とリン君だけだった。