校舎を出た私達は、学校の目の前に在るコンビニへ入りアイスを買うと、駐車場の縁石に座り道路を見つめながら、アイスを食べてボーっとした。





「…帰りたくないな」





ふいに私がそう漏らすと、明菜が私の横顔を覗き込む。





「家出すれば?

明日から夏休みだし、付き合うよ」


「…家出?」


「あ、やっぱり訂正。

付き合うって言うか、付き合って」


「……。」





明菜の家は、私の家と同じで、父親が家庭内暴力を振るうが、それだけではなく、父親が再婚した相手、明菜の義理母にあたる女の明菜に対するイジメが酷かった為、明菜も私と同じで、家が嫌い。