「ねえねえ、どっちがどっち?」 美咲さんは私達の顔を見て、ニヤニヤと聞いてきた。 「どっちがどっちでもねえから… 部屋戻れよ美咲」 スカートでアグラをかいて座る美咲さん。 小柄で顔が小さく、拓真達と同じ金髪。 外国の人形みたいに可愛い人だけど、元ヤンというのは、なんとなく雰囲気で納得できた。 私達の中学の、三つ上の先輩。