「美咲… いいから早く薬箱を持ってきなさい」 「ちょっと待ってね」 美咲さんは、ドタバタと廊下を走って薬箱を取りに行き、拓真の母親は私のアザの上にシップを貼ってくれた。 「早く消えると良いね」 「…ありがとうございます」 拓真の母親は私に優しく微笑むと、部屋へ戻った。