翌朝。

明菜に起こされると、拓真とリン君の姿がなかった。







「おはよ。拓真君たち居ないよ。

どこ居ったんだろ」





他人の家で目を覚ますのは初めての経験だった為、私はボーっと部屋を見渡しながら言った。






「…喉、乾いた」





目をこすりながらそう言うと、明菜は部屋の中にある小型の冷蔵庫を勝手に開けた。






「私も。ちょっくら拝借…」






明菜はそう言ってスポーツドリンクを取り出し、冷蔵庫の上に乗っていた紙コップを二つ取ると、ドリンクを注いで私に差し出してきた。






「ほい」


「ありがと」