「…さ〜てと、眠くなる前に行くか」 それから程なくすると、 拓真はそう言って立ち上がり、クローゼットを開けた。 「どこに?」 リン君がそう聞くと、拓真はクローゼットの中から運動会などで先生方がよく使う白い拡声器を取り出し、それを口元に当てながら答えた。 「宣戦布告〜」 「…?」 拓真はそう言って部屋から出て行き、私達三人も、拓真の後を追い、マンションを出ると、二人が原付バイクを止めてある場所へ向かった。