「…ふうん」





明菜が話している間、何も言わず、ただ黙って話を聞いていた拓真が頷き、明菜の話に驚いたリン君が、信じられないといった様子で口を開く。





「…マジ?明菜ちゃんの義理母ヤバくない?

ご飯に砂糖混ぜたり、洗濯物汚したりって…」


「…同性だからねえ。

私が男だったら、ちょっとは違ったんだろうけど…」





リン君はビックリしていたが、明菜の今の話は、私が今までに聞いてきた話に比べれば可愛い方。



私が知っている話の中には、もっと重くて陰険な嫌がらせが沢山あったが、明菜は初対面に近い二人に気を使い、軽めな内容を選んで話した様だ。