「へ〜、ここが拓真君の部屋か。 男の部屋なのに、片付いてて綺麗だね」 拓真の部屋を見渡し、明菜が言った。 「こいつA型だから、几帳面なんだよ。 俺が散らかすと怒るの」 「あはは、そうなんだ」 黒いテーブルに、黒いブラインド。 カーテンや小物までを黒で統一した拓真の部屋は、たしかに多少、几帳面だが、不良の部屋らしくてカッコ良かった。