「お待たせ〜……って、あんた手ぶら?」 程なくし、明菜が到着すると、私は立ち読みしていた雑誌を戻した。 「うん、荷物あっても動きづらいし」 「だよね、私も」 「え?明菜も家出するの?」 「は?まさか、一人でするつもりだったの?」 「うん。暇だから呼んだだけだし」 「…おいおい、冷たい女だな」 コンビニを出た私達は、すぐ近くに在る、小さくて遊具の少ない公園へ入った。