「このアイス、美咲さんにも買ってこうか」
「うん、拓真くん達にも何か買ってこう」
買い物を終え、コンビニを出て歩き出すと、駐車場に入ってきた車を見て、明菜が立ち止まった。
「やばっ…」
「…?」
車は私達の目の前で止まり、運転席のドアが、勢い良く開いた。
「明菜!お前、なにやってんだ!」
車から降りてきたのは、明菜の父親で、
助手席には、気だるそうな顔をした義理母の姿が在った。
「お前、なんだこの頭は!」
「痛いって!離してよ!」
明菜は髪を掴まれた。
「や…やめて下さい!
明菜は私に付き合って…」
「関係無い奴は引っ込んでろ!」
私は明菜の父親に突飛ばされた。