「とりあえず〜、今の話しはこれで終わりな。


気にすんなよ、優介。

今日リン、髪型決まってなくて、機嫌わりーんだよ」



「新しいジェル、固まり悪くてさ」






普段の優しい顔つきに戻ったリン君は、髪の毛を触りながらそう言った。






「あはは。

リン先輩、整髪料とか使わないじゃないすか。


ありがとうございます。先輩達が女とか後輩大事にしてんの、俺も浩輝も一番わかってますから。

次からは絶対、逃げません」






優介君がそう言うと、二人はクスッと優しく微笑みかけ、

その顔を見た私と明菜は、胸をドキッとさせられた。