「優介〜、俺らは別にどうでもいいんだよ。

先輩だろうが後輩だろうが、仲間は仲間だから。

でもな、今日みたいに女が居る時は、そっち先に逃がすこと考えろよ。

俺らとのルールな、次から大丈夫だろ?」






拓真が優しく尋ねた。






「はい、すみませんでした」






二人は大事な後輩だからこそ、一番守ってもらいたいルールを強く教えた。

普段、絶対に怒らない、リン君が怒鳴ってまで。






「……。」






後輩へのアメとムチは、私の予想とは逆で、

拓真がアメで、リン君がムチだった。