「どうよ?」 真面目な顔から察するに、冗談では無いらしい。 「…いや、いいんじゃない、別に。 でも、なるべく近くは走らないでね」 「だろ? 私ってポエムのセンスあるよな。 尚美のも考えてあげる? あんたそういうの苦手そうだし」 「うん、遠慮しとく」 私はそう言って、ノートを静かに閉じた。