その後、


試験と面接が終わり、私達は真弓の母親が迎えに来るまでの間、学食でジュースを飲みながら座って待っていた。







「男っていいな。

英二達、もう南部の奴らと仲良くなってるし」







私達が座る窓際とは反対側の入り口付近では、英二を中心にした15人ほどの輪が出来ていて、それを見た真弓がボソッと呟いた。







「男達は春から流しで顔合わすからな。

どこのチームに入るかとか、何の単車に乗るとか、そういう話で盛り上がるんだろ」




「じゃあウチらもレディースの話でもして盛り上がるか。


あいつらと」







真弓はそう言って私の背後にチラッと視線を移し、


振り返ると、先ほどの2人組の女が、こちらへ向かって歩いてきていた。