あれから二年近くが経ち、


中3になった私達も、卒業を控える冬を迎えていた。







「…ハッ」







この日、真弓の部屋で受験勉強をしていると、部屋のストーブの灯油が切れ、

ピーピーと灯油を催促するストーブの音が部屋に鳴り響き、お菓子を食べながらテレビを見ていた真弓が、ハッとストーブに視線を向けた。







「…なんて恐ろしい音だ、

ストーブの給油音…」



「……。」







真弓の家の灯油缶は、玄関先に有るのだが、寒がりな真弓は部屋から出て給油に行く事を、もの凄く嫌っていた。