「はい、完了」







真弓はそう言って、私の顔に貼った絆創膏を、上から手の平でバチンと叩いた。







「…ありがと」







少し照れながら小さい声でお礼を言うと、真弓はニコッと笑った。







「なあ、

あんた本当にヤンキーになんの?」



「なるよ」







真弓は即答で答えると、クローゼットを開けて制服のスカートを取り出した。







「…ロンスカ?

あんたも持ってたんだ」






真弓はニヤッと笑いながらスカートを自分の腰に当てた。







「尚美に便乗すれば、私が履いてもボコられなさそうだし」



「…お前、

ちょっと正直すぎだろ…」