小学校へ上がると、行き場の無くなった父親の暴力は、私へと向いた。



一人っ子だった為、夜中になると暴れ出す父親と二人切りの空間は、凄く息が詰まり、母親が凄く恋しかったけど

母親が私を置いて逃げ出した事に、恨んだりはしなかった。





その想いは高学年に上がるにつれ強くなり、中学に上がる頃には、むしろホッとしていた。



大好きだった母親が、こんな父親から逃げれた事に。