「…ただよ、

口の利き方だけは、気をつけろな。


さっきみてーに、上を舐めきった態度は特によ」



「…あ、はい、すみません」








前の学校でも、似たような事は何度か経験したが、すみませんなんて言葉を使ったのは初めてだった。



なんとなく、この先輩は今まで私が見てきたバカな奴らとは違い、筋を通せるタイプのヤンキーに見えたから。






「じゃあな、尚美」



「…はあ、失礼します」






そう言って頭を軽く下げると、牧村先輩は他の4人を引き連れ、空き地から去って行った。