学校を出て歩く事、5分。


先輩達は人気の無い空き地に入っていき、私はそこでヤキを入れられた。








「…何こいつ…

なんか気味わりーな…」




「……。」







殴られても殴られても、眉一つ動かさずに立ち上がる私に、次第に先輩達は腰が引けてきた。







「…もう、気が済みましたか」



「あ?」



「終わりなら、行ってもいいですか」



「…テメッ」







制服に付いた砂をホロッていると、4人の先輩達が私を殴るのを、側で黙って見ていた牧村先輩が、

吸っていたタバコを足元に捨て、私の前に近づいてきた。