「…あんた、どこまで付いて来る気?」 上靴を履き替えながら呆れ顔でそう言うと、萩村も上靴を脱いで下駄箱に入れていた。 「あんたが名前を教えてくれるまで」 「…あっそ、私は尚美。 はい、さよなら」 「あー、ちょっと待てよー」 萩村は名前を教えたのに私を追いかけてきて、私達は昇降口を出た。