「…ほら、行くぞ」 開始のブザーが鳴っても言い争う2人の肩に手を回し、私達は再びコートへ出た。 「久恵、ポストアップしたら、すぐ裏取れ。 出せそうだったら出すから」 「おう」 「ひみ子、 とにかく走って、8番振り切れ。 空いたら迷わずスリー打て」 「は〜い」 ポイントガードの私が仲間に指示を出し 勝負はいよいよ大詰めを向かえる。 「地区大会ごときで負けるつもりは無いからな 気合い入れろよ!!」 「おう!!」