翌日の夕方の事だった。


千春の家へ遊びに行こうと、1人で家の前を歩いていると、前から半キャップをかぶった原付きの男が向かってきた。








「……。」








何気なくそのバイクに視線を向けていると、

すれ違い様、私はそのバイクが昨日のバイクに似ている事に気付き、

パッと振り返って目で追った。








(…あ、やっぱり曲がった)







私の家の前を通り過ぎ、一つ目の曲がり角を曲がったのを確認し、私は今のが昨日のバイクの持ち主だと確信した。







「……。」