それまで一筋だった物が、突然、無くなり、

私達はみんな、何をしていいのか分からなくなっていた。







「そう言うちーちゃんは?

何か、やりたい事あるの?」



「…私?」







ひみ子に聞かれ、改めてその事に気が付いた。







「…別に無いけど、

見つかるだろ、そのうち…」








将来なんて、遠い未来の自分が、適当に何かを見つけ、勝手にやってくれてるだろう。



この頃はその程度にしか、考えていなかった。








「とりあえず、暇だな」



「うん、暇だ」



「暇だな」



「暇だよね」