アパートの敷地を出て右へ曲がり、自宅前の小さな道路へ出ると、 久恵達は既に、100メートルほど前を走っていた。 「どんな足してんだよ、あいつら…」 陸上部ですら追いつけない、チーム最速トリオの奴らは、 先ほど居た公園の方へ曲がった為、私とひみ子も後を追った。