1970年代、後半。 ミニバスケットボールが、まだ全国的に盛んではなかったこの時代、 小学校の低学年からバスケ一筋だった私達は、向かうところ敵無しで、中学2年の冬を向かえていた。 「咲希! スクリーン行ったよ!」 「わーってらい」 新人戦の地区大会、決勝。 この日ある事件が起き、私達はグレて不良になる。 「久恵!ローポスト!」 「オッケーイ!上げろ千秋!」