それから約、半年後。


季節が変わり、その年の冬。




深夜、千春とひみ子の3人で、公園で久恵達を待っていると、

久恵は原付バイクの後ろに咲希を乗せ、私達の前に現れた。








「ヤッホー」



「ヤッホーじゃねえよ…

どうしたんだよ、それ」



「ジッて来た(盗んできた)」



「はあ!?」








そう言って立ち上がり、バイクの元へ近寄ると、咲希が後ろから降り、久恵はバイクのスタンドを立てた。