バカなくせに、こういう時ばかり、良いことを言える仲間の言葉にクスッと笑い、

私はひみ子が目の前に出す左手を手で押し戻しながら、仰け反った身体を起こした。







「逆に、面白い青春を送れたら、

みんなで咲希に感謝しないとな。


あん時、審判にボールぶつけてくれて、ありがとなって」



「千秋…」