すると、


久恵がクスッと笑いながら言った。







「たしかに。


あのまま行ったら、ウチら365日、バスケ漬けの毎日で、

他の事なんて、なーんも無かっただろうな」



「久恵…」







私の右隣に座っていたひみ子が、

突然、ビシッとアイスの棒を咲希に向けた為、間に座っていた私の目の前に、アイスの棒がシャキーンと出てきた。







「あぶなっ!

ビックリした…」



「サッキー、

謝んのは、まだ早いよ。


これから先、私達の青春がもし、つまんない物だったら、そん時は遠慮無く謝ってもいいよ」



「ひみ子…」