千春はスッと、無言で立ち上がったかと思うと、 咲希の前に立ち、右手の中指で咲希のヒタイにデコピンを喰らわした。 「イッテ!! …何すんだよ、突然」 「ファインプレイかも知れないじゃん」 「…は?」 「もしも、これから先、 私達がバスケより夢中になれる事に出会ったら、 咲希のテクニカルファール、ファインプレイになるじゃん」 「……。」