ランドセルを背負う前から馴染みの、近所の駄菓子屋でアイスを購入した私達は、 店の裏手に在る小さな河原へ向かい、土手に5人並んで座りながら、アイスを食べた。 「暇だな」 河原を見つめながら久恵が再びボヤき、 続いて千春とひみ子もボヤいた。 「うん、暇だ」 「暇よね」 三人はそうボヤくと、チラッと私に視線を向けた。 「…いや、 だから私に言われても…」