「アチー…夏だな」 体育館を出ると、久恵が太陽を見上げながらボヤいた。 「うん、夏だな」 「夏だね」 千春とひみ子も空を見上げ、そう言うと、続いて咲希が言った。 「何する?」 「……。」 立ち止まったみんなの視線が、私に集中する。 「なにしよっか……」