顧問の先生からは、そんな話は聞いていなかった。







「え…じゃあ、私‥


二度と、バスケ部には戻れないって事ですか?」



「決定事項だ。

まあ、葛西は運動神経が良いから、他の部でも活躍出来るだろ。


お前の場合、生活態度に少々、問題があるから、検討されるかどうかは疑問だがな」



「……。」



「お前らも、制服で体育館に出入りするなよ。


他の奴らが練習に集中出来なくて目障りだ」



「……。」






憎たらしい笑みを去り際に見せ、その教師は振り返って戻って行った。