普段なら、バスケの話をしながら賑やかに帰宅する道のりだが、私達はボーっとしながら無言で歩き、
ふいに、千春が口を開いた。
「マジでどうすんのさ、練習場所」
千春の問いに、私が答える。
「…まあ、ぶっちゃけ身体が鈍らない程度に、自主トレしてるしかないよな。
まさか、外でスリーメンとかフットワーク練習する訳にもいかないし。
あ、人数足りねえか」
「いいじゃん、別に。
周りの目なんか気にしないでも」
「でも、外でやんならバッシュ履けないし、ヘタに足場が悪い所でフットワーク練習とかしても、怪我なんかしたら元も子もないじゃん」
「まあ、たしかに。
ウチら将来有望だしな」