バスケのリングなんて、学校くらいにしか設置されていない為、

部活に出ないと決めた私達は、シュート以外の練習しか出来ない。







「マミ。

体育館に行ったらボール1個、外に投げて。


フェンスの外で待ってるから」







校舎から出ると、私は外で外周する1年に、そう告げた。







「千秋先輩達、本当に出ないんですか?」



「うん、ごめんな。

ゾーンプレスとかの練習は、マミが指示出して。


人数足りなくても、システム確認とかだけなら出来るでしょ」



「…わかりました」







3年は既に引退していた為、私達が居なくなれば、必然的に1年しか残らない。



顧問の先生はバスケが素人だった為、私は小学校が一緒だった、一個下でキャプテンをやっていた子にそう告げ、

体育館の裏側へ回った。