公式試合、出場停止など、学校側のおとがめは無かったものの、


さすがに、ボールをぶつけた仲間にだけは、厳しい処分が下されてしまい、私は大きな溜め息が漏れた。







「夏の中総体までには、なんとか戻って来れる様にしてあげるから、

辛いだろうけど、大人しくしてて」



「……。」







先生は力無くそう言い残し、教室から去っていった。