私と由吏が付き合ったことは、すぐに学校中に知れ渡り…しばらくの間「何で付き合ったの?」と聞かれる日々が続いた。
理由は明白だ…私と由吏はタイプで言うと真逆。派手なメイクをしている女子と休み時間を過ごす私と…教室の隅で本を読んでいるようなタイプの由吏。
そんな私たちが突然恋人になったというのだから、友人やクラスメイト達は面白いものを見るような目で私たちのことを見ていた。
──…それでも、
「ゆーり、一緒にお弁当食べようっ!」
「……煩くしないなら、別にいいよ」
私は由吏のことが好きだから…周りになんて言われようが彼に付きまとい、私なりに彼と一緒に過ごせる時間を大切にしていた。