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出会った時からキラキラ輝いて眩しかった彼女が…まさか、俺みたいな冴えないカメラオタクの恋人になるなんて─…誰が予想出来ただろうか。



「ゆーり、またカメラ見てる!せっかくの遠出なのに…少しくらい撮影は休んで健全なデートを楽しもうよ」



休日、胡桃と二人で電車に乗って…県をまたいで少し遠いところにある有名な緑地公園へ来ていた。


季節の花が咲いていたり 、雰囲気のいい建物があったりで…つい胡桃のことを放置して自分の趣味に走ってしまう。



「……これ、健全なデートだろ?」


「え、どこが…?手を繋いで歩くわけでもないし、並んでベンチに座ったりするわけでもない!デートっていうより…遠足みたいっ!」



遠足ね……まぁそう言われると、否定できないところはあるが─…



「俺は基本、カメラを持って出掛ける時は一人で行く。他人がいると気が散るし、話し掛けられると鬱陶しいから」


「……なにそれ、私と居ると気が散るって話?」


「人の話は最後まで聞けって、言ってるよな?」



胡桃の瞳に、涙の膜が張っていくのが分かったので……慌てて結論を言わせてもらう。