「……で?俺にここまで言わせておいて、それでもまだ西森と同じように…被写体モデルになりたいとか言うわけ?」



そんなこと、思わなくても…由吏はもうずっと前から私のことを見てくれていたんだ。




「ううん、被写体じゃなくて…」


「被写体じゃなくて…なに?」


「由吏の一番の彼女になりたい。」


「うん…それから?他に言うことは?」


「…好きっ…由吏のこと、大好き」


「……ん。よく出来ました」



ふいに、グッと腕を引かれ…驚くまもなく彼の腕の中に閉じ込められキツく抱き締められた。


予想外のアオハル展開についていけず、彼の腕の中でただ瞬きを繰り返す事しか出来ない私。しかし徐々に状況を把握し始めると、、



「……え?それで、由吏は…?!私のことどう思ってるの?」


彼の方から何も言われていないことに気が付いて、つい強めの口調で問いかけてしまう。