告白を断って以来、直接俺にそれらしいことを言ってくることがなかったからだ。でも、晴馬には何度か気をつけろと忠告されていたのも事実で……

 まさか、俺のマンションまで知っていて、ひまりに接触して来るとは思いもしていなかった。それよりも、ひまりの存在まで知っているとは恐ろしい。

「しばらくひまりは私の家にいますので、解決するまで連絡しないで下さい! 私が大崎さんと話したこともひまりには言いません」
「わかりました……。ひまりをよろしくお願いします」

 彼女の言うことは最もで、中途半端にひまりを迎えに行っても同じことが起きてしまう可能性がある。

 それにしても、俺の住所は署内のデータで見たのかもしれないが、基本は誰でも見られる訳ではない。ひまりの存在を知っていることも含めて調査する必要があった。

 晴馬に協力してもらって一刻も早く解決してひまりを迎えに行きたい。

 危険な女は排除しなくては……

◇◇◇